トヨタ生産方式における二本の柱(2)
ジャスト・イン・タイム
「ロットをまとめる」は本当にコストダウン?
トヨタ生産方式の二本の柱の一つは
「ニンベンのついた自働化」です。
では、もう一つの柱とは?
今回は、トヨタ生産方式のもう一つの柱は何か?をご紹介します。
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私が、最初のメーカー(株)河合楽器製作所にいた時に
コストダウンばかりやっていた時がありました。
その時の考え方の一つは『ロットをまとめれば安くなる』でした。
これは正しいでしょうか?
確かに、まとめて買えば、そして、まとめて造ると
1個あたりのコストは安くなります。
まとめて買った物をすべて使うならば、
造った物がすべて売れるならば
まとめてオーケーです。
しかしながら、 まとめて仕入れたものを使わないこと
まとめて造ったものが売れないこと
とても多いと思います。
私も、まとめて買った取説など印刷物が半分以上余ってしまったり。
安いからといってまとめて輸入した鍵盤ユニットが、
品質問題も多く、返品もできずにテント倉庫いっぱいに残ってしまったり。
そして、1機種月1ロットのまとめ生産をしていましたが
毎月、後半になると販売実績を元に生産調整が行われ、
皆で、港に行って仕向地変更の作業を繰り替えしていました。
そんなことばかりで、本当にロットをまとめて良いのかな?
と疑問に感じていたのです。
ジャスト・イン・タイムが生むムダの削減
そして(社)中部産業連盟に転職して出会ったのが
トヨタ生産方式でした。
トヨタ生産方式の考え方の一つは
『小ロットでも(さらに1個でも)安くつくれる方法の追究』
です。
この発想にはまったく驚いてしまいました。
それまでの常識を覆すような目からうろこが落ちたような思いでした。
(今ではあたりまえのことですが)
これが、なぜ良いのかと言うと
「つくりすぎのムダ」
を防ぐことができるからです。
トヨタ生産方式において
「つくりすぎのムダ」
は、数あるムダの中でも
「不良のムダ」
とならんで最も性(たち)の悪いムダと言われています。
なぜかと言うと
他のムダを隠し、他のムダを増やしてしまうからです。

トヨタ生産方式の『ニンベンのついた自働化』と並ぶもう一つの柱は、
『JIT(ジャスト・イン・タイム)』です。
『JIT(ジャスト・イン・タイム)』とは
必要な時に、必要な物を、必要なだけ
「造る」「運ぶ」「仕入れる」こと。
これが最もムダを発生させない仕事のしかたでめざす姿です。
JIT実現の壁とカイゼンの重要性
そして、
トヨタ生産方式におけるJIT(ジャスト・イン・タイム)をやろうすると
まず、うまくいきません。
いろんな障害がでます。
たとえば、
「不良の分が欠品してしまう」
「運ぶ頻度が増えてしまう」
「段取りがたいへん」 など
そこで
「やっぱりダメだ」とあきらめるのでなくて、
「なぜ?うまくいかないのか」を考えて
その原因を取り除くのがカイゼンです。
カイゼンも一回でうまくいくことは稀で
トライ&エラーの繰り返しです。
そこで、何よりも大事なのは、テクニカルなことよりも、
「理想を描いて」
「あきらめないこと」
「粘ること」
ですね。
これは自分自身にも言い聞かせています。
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