「好きな映画は?」
こう聞かれていた時には、
いつも「ブルース・オールマイティ」と
答えている活コンサルタントの假屋です。
通算50回ぐらいは観ていたのですが、改めてこの映画をオススメしたことで、
なんでこんなに好きなのかを整理してみました。
*「自分の生き方を決めた瞬間から人は変われる」*
笑いあり、涙ありで、主人公とともに感情を大きく揺さぶられながら、
人生に大切なことに気づかせてくれる、そんな映画です。
この映画の主人公は仕事に打ち込んでいたのですが、ライバルに席を奪われ自暴自棄に。
「神様は不公平だ」「あんたは、仕事をしてない」
と天に向かってケンカを売りました。
*「そんなに言うなら代わりに神様をやってみるといい」by神*
ということで、ブルースは神様の力を手に入れて、自らの望みを叶えていきますが。。。
というようなあらすじです。
この映画にはキャリアを考えるうえで大事な事が3つあります。
①自己決定の必要性の自覚
②啓発的経験
③無条件の肯定的配慮
キャリア・プランニング・プロセス(就労やキャリアを考えていくための手順)
の第一ステップには、「自己決定の必要性の自覚」というものがあります。
自らのキャリアを築いていくには、職業選択や応募活動云々の前にまず、
「自分のことは自分で決めることの必要性を自覚する」段階が必要です。
でも、「自分の事を自分で決める」ってとても勇気がいります。恐いんです。
誰かのせいにした方がよっぽど楽です。
ブルースも最初はそうでした。
ライバルを蹴落そうとしたり、神様に文句を言ったり、恋人にやつあたりしたり。
自分の人生がうまく行かないのは、他の誰かや何かのせいだと思っていたのです。
そして、「文句があるならやってみなよ」ということで神様を体験します。
たくさんの望みを叶えていって、全て上手くいっていました。
しかし、他人から借りた力でも、手に入らないものもあったことに気づくのです。
これが、いわゆる「啓発的経験」です。
インターンシップのように、実践を通して自己理解、職業理解、社会理解等の気づきを促すような経験です。
そして、何よりブルースが成長できたのは、
信頼できる他者からの「無条件の肯定的配慮」があったからではないでしょうか。
どんなに自己中で酷く醜い姿を見せても、否定も評価もせず、ただただ受け止めてくれる存在です。
どんな自分を見せたとしても、受容され共感され、
決して見捨てられてないんだと気づくと、人は勇気を出して前に進めるのだと思います。
母親的な愛情です。
カウンセリングの現場でも側面的支援の際にも大事なポイントではないかと考えています。
これらの経験を通して、ブルースは神様の力ではなく、小さくても等身大の自分で生きていくことを決めたのです。
「自分の生き方を決めた瞬間から人は変われる」
私はブルースの人間らしさも好きですし、成長の過程がとても心を揺さぶられ、勇気をもらいます。
オススメの一本です。
機会がありましたら、ぜひご鑑賞ください。