小集団活動「自動化の取り組み」

 

今日は小集団活動テーマ型発表会がありました。
5つの事業所をオンラインでつないで9チームが発表。
全てのチームがリーダーだけで頑張るのでなく
チームを大事にして活動されていることが伝わってきました。
急成長したチームも複数。初めて発表される方、8年ぶりに発表される方もいて、
たいへん良い場でした。

発表事例から
ひとつ紹介します。

機械加工職場においては、
量産品の作業改善テーマで活動されました。

職場で困っている作業を聞き取り調査したところ、
「心出しに時間がかかる」意見がもっとも多く、
これをターゲットに
改善することになりました。

心出しにかかる時間を現状把握したところ、
早い人とそうでない人との差は
3倍も差があることがわかりました。

時間がかかる要因としては
・測定箇所多い
〜 19箇所ダイアルゲージで測定
・その結果を計算して行っている
・技量の差がある

そこで対策案を出し合い以下3つの案が
出されました。
・心出しを外段取り化
・マニュアル作成
・心出しの自動化

この中から、成功したときの効果が最も大きな
「心出しの自動化」に取り組むことに決定。

ダイアルゲージで人が測定していたのを
非接触の自動測定ツールを導入しました。
更に、計算も自動化しようと
プログラムの勉強し作成。
運用テストと修正の繰り返し。

プログラムは分割し、全員で分担し作成、
試行錯誤しながら完成させました。

規定値以上だとエラーが出るように設定もつくった。
これは、
異常があったら停まる「ニンベンのついた「自働化」です」

効果として、
・心出し時間1/20
・人のバラつきゼロ
素晴らしい効果でした。

波及効果として
・ヒューマンエラーの低減
・測定中に別作業が可能

無形効果は、
・プログラム知識の向上
・無人化に対するノウハウの蓄積

活動の感想として
・測定のプログラムは難しいと思ったが、今後使う機会もあると
思うのでこの経験を忘れずに生かしていきたい。
・思考錯誤した結果動いたことに感動した。
・プログラムに関して勉強できる機会ができてよかった。
・無人化に対する考え方や手法などいろいろ調べたことがあるので、
横展開していきたいと思う。

以上のように自動化の取り組みも
小集団活動で行なうことで
結果以上に人や組織の成長につながり有効なことが
わかると思います。

小集団活動については、
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●強い現場をつくる「進化した」QCサークル(小集団活動)のポイント