先日、サポートさせていただいている会社様において
小カイゼン型小集団活動発表会でした。
こちらの会社様では、
テーマ解決型と小カイゼン型とを両立して取り組まれています。
この両立した活動は弊社がサポートしている会社様以外では殆どお目にかかりかせんが、とてもお勧めです。
小カイゼンをチームで行う活動は、常に職場全員でカイゼンネタを出し合いますので
お互いの気づき合い、 活動の盛り上がりとカイゼンの連鎖が起こります。
相互理解、思いやりや協力の発動、そしてカイゼン風土が醸成されることから、大きな改革も上手くいく、はかり知れない効果があります。
半年で820件カイゼンネタ出し、464完了。
5年間毎年少しずつ増え続けています。
その殆どが職場の意見から職場自身でのカイゼンです。
いくつか事例紹介します。
まずチームの思いから。
めざす職場は?
・意見を共有できる環境
・職場内で気軽に相談できる
・1人1人が遠慮する事なく意見を出し合える
・コミュニケーションが活発で、SOSを出しやすい環境
・整理整頓されており、気持ちの良い職場
など
大切にしたい事
・メンバー全員参加し、意見の共有をする
・意見に対して否定をしない
・小さなことに気づく力
・5Sの浸透と定着(継続した取組)
・日常業務や職場内の困りごと、問題点から知恵を出し合い、すぐにカイゼン、解決していく
など
リーダーとメンバーの関係性を良くし、チームの思いを共有すると、自主的なカイゼンがスタートします。
それではいくつかカイゼン事例を
見ていきましょう。
スタッフ職場においては、
・営業からの見積り依頼に対する仕切り書作成に時間がかかる。
そもそも仕切り書は必要?
検討結果、不要と判断し回答書だけにした。
更に自働化ツールをつくり回答作成を3ステップ、1件30分短縮した。
これにより、紙の使用も減少した
・納期回答の頻度が多く標準納期から稼働日いちいち数えている。
そこで、早見表を作成し、数え方を標準化。製品別標準納期や協力会社の情報を参照する自動計算ツールを導入し、1件あたり1/3に短縮した。
・設備一覧表の作成に時間がかかり、1人しかできない。
そこで、作業フローを「見える化」した。
めんどくさいの声から、型番入力で半数以上の項目が自動表示されるように改善し、誰でも出来る業務になった。
作業時間も1/6に短縮した。
など。
生産職場においては
・製品の天井当て板に長孔を開ける手作業が大変で時間がかかる。
そこで、マルチツールの活用により、作業時間を半減させた。
・電源ケーブルが増え過ぎて棚に収まらず管理が困難になった。
そこで、不要なケーブルを撤去するととともにケーブルを標準化した。
具体的には、ケーブルに印を付けて巻き方と巻径を統一、ケーブルの長さを揃える、作成方法をマニュアル化する
など
・金属にテープを巻く締め付け工具で人によりキズが発生する。
そこで、ベルトゴム仕様の工具に変えた。
キズがつかず、テープの張り替えも不要になり、作業効率が著しく向上した
感想として、
・「見える化」や「属人化」ついて取り組むことができ、仕事がやりやすくなった。
・職場環境のカイゼンにより、課員の作業効率向上・ストレス軽減を図ることができた。
・メンバー全員で意見や考えを共有することで発想の転換になり、多くのカイゼンができた。
など
小さな改善(小カイゼン)は直接的な効果以上に、コミュニケーションが活性化し、職場のモチベーションが向上します。
また、現場からの意見を取り入れることで、問題に気づく能力が育ちます。
そして、これらを放置することによるトラブル発生がなくなります。
更に、大きな改革が実行できるようになり、その効果は絶大です。
新しい小集団活動/QCサークルのやり方については
以下をご覧ください。
⚫︎ 「進化した」 小集団活動(QCサークル)のポイント