なぜ?小集団活動が良いのか?(1)
改善活動はグループがオススメ
「5S」や「業務改善」というとテクニックの話が多くなります。
しかしながら
「5S活動」や「改善活動」というと
テクニックに加えて、それを組織的に行うことを意味します。
そこで、
体制づくり、
モチベーションの上げ方、
チームづくり、
コミュニケーションなど
多岐にわたる話になります。
「5S」や「業務改善」は、小集団活動で行うのがお勧めです。
どうしてでしょうか?
個人でやるよりグループでやった方が多くのメリットがあるからです。
このページでは、3つご紹介します。
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人は、1人では続けられない
まず1つめです。
人は、1人では続けられないから。
人は弱いもの。
3日坊主とは良く言ったもの。
私も同じです。
せっかくやる気になっても
3日間くらいやって、少し目の前の仕事に追われ
できない日が何日間かあると
もう、やらなくなってしまいます。
それが私たち普通の人です。
そこで、強制力を使うことが必要。
それには、人を巻き込んで一緒にやることが有効。
それが「グループでやる」ことなのです。
「グループでやる」と
モチベーシションが下がってもやらざるを得ません。
そして、
やっているうちにモチベーションも上がってきます。
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やる人とやらない人との差
2つめです。
1人では、
やる人とやらない人との差が大きくなってしまいます。
改善提案制度があっても
たくさん出す人と、まったく出さない人と
二極化していることが多い。
これが、グループ改善になると
やる人に引っ張られて
やらない人も少しずつでも出すようになります。
また、そのようなリーダーの働きかけが必要です。
以下をご覧ください
↓ ↓
グループ活動も、たとえば1人1件平均ですといっても、出す人は5件も6件も出す。
あるいは出さない人は1つも出さないなんてことであっては大きな力にならないので、結局このグループで1つの改善案をつくりあげていく。
そのうちに、いつも俺は何も言わないけれども、グループで賞をもらうと、何かいわなくてはいけなくなる。これは本人が自分を困らせるひとつのことになる。
そういう人がひょいと言った一言が、リーダーによっては
「うまいこといったなぁと、お前の提案はいいぞ」
なんて言ってやると、あんなことでいいのかなあ、というふうになってくる、だんだん提案してくれるようになるんじゃないか。
それが個人個人でやると、あいつはいつもたくさんもらうけど、俺はないからダメなんだ、というふうに思わせるのでは、長い間やっているとその差というのは非常に大きくなる。
(参考文献:大野耐一(1996)「トヨタ生産方式」ダイヤモンド社)
モチベーションが高まるグループ活動
3つめです。
グループでやると
モチベーションが高まる
スポーツやっても、個人でやるよりも
グループでやる方が盛り上がりますね。
これは
マズローの有名な欲求5段階説の
第3段階の欲求で説明できます。
私たち 人の本来持っている
人や社会と関わりたいという欲求(社会的欲求)
を満たせるからです。
欲求5段階説については以下をご覧ください。
↓ ↓
人の意欲の高め方
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