経営幹部、人事担当者
部下を持つリーダー、リーダー候補の皆様へ
ゆとり世代のような現代の若手社員の教育には、これまでのような指示命令型では通用しなくなってきており、叱るにも非常に難しい世代です。
しかしながら、モチベーションが低いわけでも、組織に対して貢献意欲がないわけでもありません。
彼らには、横に立ってそっと背中を押すような側面的支援型の教育が有効です。
そこで、
現代の若手の特徴や起こりうるコミュニケーションギャップ等をふまえ、
「モチベーションが低く、競争心・出世欲がない」「チャレンジしない」
「何度言っても同じミスをしてしまう」「自分で考えない、動かない」「空気が読めない」
「ストレス耐性が低い」「大丈夫です、と言っているのに辞めていってしまう」
「どうせやっても評価されないし、と言ってやらない」「意見を求めても黙り込んでしまう」
といった若手社員の言動の背景を見立て、実際の事例を基にかかわり方や環境の作り方をご紹介します。
テーマ
●若手社員の一人ひとりの特徴把握とその関わり方(見立て)
●キャリア形成とメンタルヘルスマネジメントの視点
●現代の若手育成のための直接的な支援と間接的な環境支援の手法
●教育する側の自己理解とメンタルヘルス
●誰も置き去りにしないボトムアップ型の職場づくり
時間
①3時間、②3時間×3日間、③7時間×2日間、他
(※ご相談ください)
受講対象者
経営幹部、人事担当者、部下を持つリーダー、リーダー候補の皆様
カリキュラム(例)
2日間コース
事前課題
0.若手社員のキャリアカウンセリングを実施
0.研修参加者の方は教育対象者を決め、「部下情報シート」を作成し事前に提出
1日目
内 容 |
1.現代の若手社員の教育の考え方
・側面的支援とは | ・人材育成に応用する異常管理の考え方 |
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2.若手社員の傾向とコミュニケーションギャップ
・働き方の意識 | ・退職理由の本音 | ・上司への期待と不安 |
・ジョハリの窓で見るコミュニケーションギャップ | ・見えてくる若手社員像と時代背景 |
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3.心理的安全性と自己理解
・マズローの欲求5段階説でみる現代の若手 | ・心理的安全性とは | ・3つの承認レベル |
・若手社員の成長意欲を引き出す下地となる関係性 | ・教育する側に自己理解が必要な理由 |
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4.組織内キャリア形成とモチベーションの考え方
・外的キャリアと内的キャリア | ・内発的動機付けと外発的動機付け |
・モチベーションの源泉は○○エネルギー |
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5.見立て
・見立てとは | ・見立てのための7:3の法則 | ・見立てをする意義 |
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6.「メンタル状態」で見立てる「モチベーション・主体性が低い」若手と関わり方
・メンタル不調とは | ・ストレッサー、ストレス反応 | ・いつもと違う様子 |
・状態が良くない方へのNGワード |
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7.発達的特性で見立てる「モチベーション、主体性が低い」若手と関わり方の事例
・発達的特性とは | ・コミュニケーション特性 | ・こだわりと過集中 |
・想像力 | ・不注意、物忘れ、納期遅れ | ・ワーキングメモリとマルチタスク |
・多動性、衝動性 | ・二次障害 | ・発達特性をもつ若手へのサポート例 |
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8.側面的支援のための直接支援
・1対1面談の取入れ方 | ・傾聴力 | ・質問技法 | ・「本音で話す」の落とし穴 |
・面談の際の注意点 | ・教育や傾聴を行う側がつぶれてしまう原因 | ・面談の取り入れ方と面談記録 |
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2日目
内 容 |
1.振り返り
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2.認知の偏りで見立てる「モチベーション、主体性が低い」若手と関わり方の事例
・意識が変われば行動が変わる…? | ・認知の偏りとは | ・認知の偏りのパターンと事例 |
・認知の偏りのある若手へのアプローチ(インサイドアウトとアウトサイドイン) |
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3.人格的特性で見立てる「モチベーション、主体性が低い」若手と関わり方
・人格的特性とは | ・防衛機制(躁的防衛と投影) |
・本人への関わりと逆効果になりうる言動 |
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4.直接的支援の手法とポイント
・意欲と自信が湧いてくる5つの実感 | ・リアリティショックを経験した部下へのかかわり方 |
・叱り方のポイント | ・ほめ方のポイント | ・そのほかのフィードバック手法 |
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5.環境からの支援のポイント
・環境とは | ・環境を見ることの効果 | ・「場」づくりの重要性と方法 |
・「働かせ方改革」から「働き方改革」へ | ・若手が活躍した事例 | |
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6.若手育成とカイゼンの相乗効果
・小カイゼンのステップ | ・カイゼンのネタ出し | ・困りごとの引き出し方 |
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カリキュラムの進め方
受講者感想
【対面研修】
【オンライン研修】
・過去の自分の状況が浮かんできた。周りが、その人の事を気づき、声をかけ、行動を起こさなければいけない。
・若手への心理的安全性は、なんとなくわかってはいたが、整理して説明してもらえたので良く理解できた。
・「認知の偏り」について、今まで特性がある方に対してモヤッとしているだけで終わっていたところ、思考パターンを理解することによって適切な対応をとることができるということが、大きな学びでした。
・若手社員がうまくいかないのは、本人のやる気だけではなく、色々な要因があって、そのサインを見逃さないように側面的支援をしていきたと思いました。
・若手社員の育成については、聞かれたことを丁寧に指導していけばその積み重ねで互いが成長できると考えていたが、育成としては「側面的支援」「異常管理」等が重要であることを学ぶことができた。
・見立てをする際に、脳を7:3にすること。対象者のアクションに対して真摯に受け止めつつ、俯瞰することを意識していきたい。
講師/コンサルタント紹介
假屋 翔太 主任コンサルタント/国家資格キャリアコンサルタント
大学卒業後、3年間の間小売業に従事。チーフとして部門内マネジメントを行いながら、大学生の新卒採用業務を兼任。
その後、キャリア教育のNPO法人に転職。厚生労働省認定事業の地域若者サポートステーションに従事。施設のセンター長、総括コーディネーター、企業マッチングのコーディネーター、セミナー講師を務め、のべ2500名以上の若者の就労に携わる。
現在は、民間企業の従業員へキャリアコンサルティングを行いながら、企業課題の抽出をし、組織改善に活かしている。大学・職業訓練校等の教育機関での講師や学生向けに就職支援を行っている。
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