【必読】
若手育成に悩んだら
現代の若手社員の特徴とは
現代の若手社員は、ゆとり世代やZ世代と呼ばれています。
実際に貴社で働かれていらっしゃる若手といえば、ゆとり世代の方が中心でしょう。
ゆとり世代とは
「ゆとり世代」とは、小中学校を「ゆとり教育」で過ごしてきた世代のことを指します。具体的には1987〜2003年の間に生まれた人々のことです。
ゆとり教育とは、暗記中心の詰め込み教育や偏差値重視の受験戦争を廃止し、ゆとりある学習環境で子供たちの自習能力や生きてゆく力の育成を目指して実施されたものとされています。
これにより
- 授業時間の削減
- 土曜日が休日に
- カリキュラムの難易度も引き下げ
- 競争主義から協調主義へ
Z世代とは
Z世代に厳密な定義はありませんが、一般的な文脈では1990年代後半から2000年代に生まれた世代を指します。2010年から2020年代に社会に進出する世代です。
2022年現在では、10代前半から25歳くらいの若者がZ世代にあてはまります。
Z世代は、ほかの世代にない特徴的な価値観を有する世代といわれています。
- デジタルネイティブ
- ネットリテラシーが高い
- リアル友人よりネット友人が多い
- 新しいテクノロジーへの関心が高く適応力がある
デジタルネイティブとは
デジタルネイティブとは、インターネットや各種デバイスが常に身近に存在しており、スマートフォンなどの機器やSNSを「当たり前」に利用している人を指す言葉です。スマートフォンやSNSに親しんでいるデジタルネイティブは、生活上これらを利用することに疑問を感じることがありません。
学生時代からこれらを利用している1980年代生まれ以降もデジタルネイティブと呼ばれますが、物心ついたころから各種機器やインターネットサービスを利用しているZ世代は、情報収集はもちろんのこと、買い物や読書、勉強、就職活動、娯楽もデジタルデバイスを通して行っています。
また、Z世代は1980年代のデジタルネイティブよりも、テレビなどのマスメディア離れが進んでいることも特徴です。
ネットリテラシーが高い
ネット上のSNSやツールの使い方やなれるスピードは、すさまじいものがあります。わからないことは、GoogleやYahoo!知恵袋、ツイッターでDM(ダイレクトメッセージ)を送って聞く、などネットを使った情報収集の力は非常に高いです。
また、対面でのコミュニケーションは苦手な一方で、ネット上で顔も名前も知らない人とおしゃべりや一緒にゲームをすることに抵抗感は低く、ネット上の友人の方が多いほどです。
若手の働く軸
現代の若手社員の仕事選びの軸は、「楽しく働きたい」、「ワークライフバランス」(○○調べ)がトップに来ています。
これまでの組織的、社会的な成功とは、昇進昇級などとされていましたが、現代の若手はそうではありません。キャリアや給与はそこそこでも、「楽しく働けること」を重視しています。
また、「ワークライフバランス」という言葉がありますが、実際の若手の考えは、「ライフワークバランス」です。つまり、ワークよりライフを重要視しています。プライベートの充実が前提として、仕事がある、というスタンスという傾向が見られます。
新入社員の不安要素
入社後の人間関係について不安があるというのは多くの方が想像できるかと思います。しかし、もう一点、「失敗への恐れ」を主張する若手は多いです。これは、管理職の方が想像しているよりはるかに高い数値が出ています。
「失敗するぐらいならチャレンジしない」というのが本音のところです。
そのため、「失敗しながら覚えていくものだ」「叱られるうちが華だ」ということを言っても、背中を押したことにはなりません。
もし、チャレンジしない若手がいた場合、彼らにとって、「失敗をする」ことはどんな意味があるのでしょうか。
多くの若者にとってそれは、「できない」というレッテルを貼られることと同じです。そのレッテルは、会社組織の中から、自分の居場所を失わせる要因になります。
そうなるぐらいだったら、チャレンジ自体することを避け、安全な道を選択するのは当然でしょう。
まとめ
残業はもちろん、管理職になり楽しく働けなくなるぐらいなら、一般職のままで良いと考えています。
その背景の一つに「不安感」があります。
チャレンジすることも、キャリアアップしていくことも、ミスや失敗をして、「あいつはできない」と心理的なレッテルを貼られてしまい、居場所感をうしなってしまうのではないかという予期不安が先行しているためです。