カイゼン後は、カイゼン前?
運送会社さんでカイゼン活動に取り組んでいます。
ある物流倉庫では、
保管製品を日光による日焼けから守るための
窓に段ボールを貼り付けるカイゼンが行われました。
けれども、ガムテーブルが剥がれて
段ボールが落下しそうになります。
また、倉庫が暗くなって作業しにくくなりました。
そこでもっと良い方法はないかと考えました。
すると、倉庫内に長い間放置されていた
半透明のプレートが目に入りました。
そこで、試しに、使ってみることにしました。
すると倉庫内も適度に明るくて、しかも
商品の日焼けの恐れもなく
おあつらえ向きでした。
このカイゼン事例には
カイゼンのとても大事な考え方が2つあります。
何だかわかりますでしょうか?
1つは、
「カイゼンはお金のかからないことから」
段ボールや、ガムテープなど身の回りにあるもので、まず試してみて
そのうえで、うまくいくようで、必要によってお金をかけて広く展開します。
2つめは、
「カイゼンして、うまくいかなかったところをまたカイゼン」
カイゼンは1回でうまくいくことは少ないです。
そこで知恵を出す。
また、うまくいっても、
「もっと良いやり方は必ずある」
と思うと、さらに良い方法が見つかります。
トヨタには
「カイゼン後はカイゼン前」
の言葉があります。
この2つを実践してくれた
とても良いカイゼン事例でした。