5S活動で使う簡単な質問
このページでは
皆様から
いただいた質問から
一つ考えてみたいと思います。
質問は
「5Sについて各自が考える為のキッカケになる良い質問とは?」
です。
あらためて
5Sの目的は何でしょうか?
「仕事をやりやすくする」
ことが、5Sの最初の目的です。
それでは
究極目的は何でしょうか?
「人づくり」
です。
私は、トヨタ流5Sと呼ぶことが多いのですが
トヨタ流5Sと、そうでない5Sとは
何が違うのか?
私は「人づくり」を目的にしているかどうか
と言っています。
どうして
トヨタ出身でもない私が
そんなこと言えるのかって?
(社)中部産業連盟で
職員コンサルタントやっていたときに
トヨタ系コンサルタントの師匠たちと
数多く接している環境下において
自然に身についた考え方です。
5S活動を通じた
人の成長が5S活動の究極目的です。
5S活動は頭と体を使って
身近にある不要なものを捨てて
必要なものの
置き場、置き方や表示を変えること。
この5S活動を通じて
自分で考えて変えることが
できる人を育てているのです。
従って
「あれやれ」
「これやれ」
といった「指示命令型」の5S活動には
限界があります。
一見きれいな
先進職場のようでいて
言われないとやらないとか
指摘されないとやらない現場では
ずっと言い続けないと
指示命令し続けないといけない。
そして、それでは、
継続性に問題がありますし
指摘以上に進化ができない。
現場の知恵を集めた
大きな力になりません。
人づくりに主眼をおいた
5S活動では
指摘することよりも
「質問」が効果的です。
質問すると人は、
はじめて考えてくれる。
人は質問しないと
考えてくれません。
質問して
考えて行動する。
それを認める
そのくりかえしで
5Sを通じた人と組織育成ができます。
そこで
今回のタイトルにある
「5Sについて各自が考える為のキッカケになる良い質問とは?」
があります。
どんな質問をしたら良いでしょうか?
「仕事をやりやすくする」
という
5Sの最初の目的の
視点から言うと
「探すことは?」
「間違えやすいことは?」
さらに
「わかりにくいことは?」
「取り出しにくいことは?」
「やりにくいことは?」
「○○にくい」を「○○やすく」
が改善です。
以下をご覧ください。
↓ ↓
http://www.kconsulting.jp/leteer/101129cord1.pdf
電源コードが床を這っており
「歩きにくい」です。
「歩きにくい」
だけでなくて
「台車を移動させにくい」
「転倒」や「感電」のリスクもあります。
そこで
もう一つ質問をご紹介します。
「なぜ?電源コードが床を這っているの?」
です。
この「なぜ?」を
繰り返す質問法は
物事の本質を導き出すために
とても有効な質問です。
このケースの場合は、
「ソケットが異なるため
通路をはさんだコンセントから電源を取っている」
という原因を導き出されて、
見事に問題解決してくれました
↓ ↓
http://www.kconsulting.jp/leteer/101129cord2.pdf
「なぜ?」+「好ましくない現象」
の質問パターンは強力です。
「なぜ?材料が溜まってしまったの?」
「なぜ?カタログが余ってしまったの?」
「なぜ?切り粉が散ってしまうの?」
「なぜ?仕掛品が置き場からはみ出てしまうの?」
・・・・
なんでもオーケーです。
トヨタ自動車さんでは
この質問パターンで
人を育てて
ムダを発生させないしくみを築きあげて
世界一のカーメーカーになりました。
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