生産性を上げるとは作業を速くする「ことではない」)



 


■ 生産性を上げるとは作業を速くする「ことではない」


何年も前のことです。

ある人が言っていました。

 

「改善って、仕事を速くやって早く帰ることでしょう?」

 

ちょっと違和感を感じました。

その時、少し考えてみて

「仕事を速くやって早く帰ること」と「改善」とは

まったく違うことに気づきました。

 

私のめざす改善は、

仕事を速く「やる」こともしないし、早く「帰る」こともしません。

 

 

今回は、上記のうち、

仕事を速くやること「が改善ではない」ことを解説します。

 

 

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たとえば、

経理の仕訳の事例です。

 

多くは、

「仕訳している」時間そのものに注目して

いかに作業スピードをアップさせるか

に注目されると思います。

 

このような「仕訳」という目的に対して、直接プラスに働いている作業を

「正味作業」と呼んでいます。

 

このような「正味作業」だけで仕事が成り立っていれば良いのですが

そんなことはあり得ません。

 

たとえば

「パソコンを立ち上げる」

「科目を調べる」

「マニュアルを確認する」

「人に聞く」「聞かれる」

「担当に確認する」

などの付帯作業があります。

 

これらの付帯作業は「仕訳」という目的に対しては

プラスに働いていません。

 

そこで、

これらの付帯作業を

「現状のしくみの中ではやむを得ないムダ」

と呼んでいます。

 

「これら付帯作業を減らすにはどうしたら良いか?」

を考えるのが改善なのです。

 

仕訳そのものを、スピード上げてやることは

必ずしも改善ではありません。

 

もっと言うと

付帯作業の周辺には、たくさんのムダがあるはずです。

 

「探す」「迷う」「間違える」「やり直す」「待つ」

さらに

「運ぶ」「歩く」

など。

 

これらが「なぜ?」

発生するのかを考えて、原因を取り除くのが改善なのです。

 

ムダが減れば、スピードアップしなくても

生産性が上がることがわかるかと思います。

 

もう少し詳しく知りたい方は以下の動画をご覧下さい。

 

2008年に行った

「職場の事務改善講座」の抜粋です。

  ↓   ↓

http://www.youtube.com/watch?v=shLgjdBZ9jQ













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