メールのやり取りだけでもカイゼンは進む
建築土木の設計会社様で、
業務5Sカイゼン活動をやっています。
どの職場もたいへんお忙しくて
全員揃ってミーティングする時間が、あまり取れない中で、
それぞれ工夫されて、個性的な活動を進めていただいています。
その中で、特に、
「ミーティングをベースとしたカイゼン活動」
を進めるのは、難しい環境下において
魅力的な活動を進めている事例をご紹介します。
この職場は13人の職場です。仕事は、施工監理業務。
普段、社内にいるのは、女性リーダーと部長の2人だけ。
他のメンバーは、現場に出向しっぱなしで、
月に1回だけ部会のために13人集まります。
こんな環境下において活動をどう進めたら良いのでしょうか?
このグループの女性リーダーは、まず、部長の協力を求めて、部会にて、部長に話しをしてもらい、
監理担当に、カイゼンネタ出しの依頼をしました。
すると、監理担当からメールで28個のカイゼンネタが送られてきました。
分類してみると、
「パソコン共用機が少なすぎる」
「CADソフトが現場によって準備されていない」
「本社にフリーオフィスのようなスペースが欲しい」
「設計室への入室時のセキュリティカード提示がめんどう」
・・・・
など会社へのお願いごとが多い。
そこで、
「それらも大事だけれど、まず、自分たちで、すぐに取り組めるような案も出しましょう」
軌道修正の依頼メールを送りました。
すると、また多くのカイゼンネタが送られてきました。
そして、出されたカイゼンネタをグルーピングしました。
それらを部会で監理担当に見せて、優先の意見言ってもらい、
2つのテーマに絞ってとりくむことになりました。
・現場の環境美化(5S)
・提出書類の遅延や記入不備の低減の2つです。
モデル現場を3つ選び、現状の写真を撮ってもらい、
すぐできるカイゼンからはじめて、カイゼンシートにまとめています。
それぞれの担当から送られてくる、カイゼンの情報を
本社にいる女性リーダーがまとめて「見える化」したものが以下です。
部会で、集まった担当に掲示して見せたら皆とても熱心に見てくれてミーティングも盛り上がったそうです。この素晴らしい女性リーダーから学ぶことをあげると?
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●メールのやり取りだけでもカイゼンは進む「ミーティングする時間がとれないから小集団カイゼン活動できません」
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●部長を協力者につける
これは必須ですね!
なんども相談に行って熱意を示しましょう。
1人で行くよりも、シンパをつくって複数人で行くとより効果的。
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●部会とカイゼンミーティングとをセットにする
既にメンバー集まっているタイミングでやると、いちいち集める手間がなくなりやりやすいです。
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●活動を「見える化」する
「見える化」することで、伝わりやすく共有できて、活動を促進できます。
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カイゼン活動をミーティングで意見出し合ってやるには困難な職場で、
これだけ魅力的な活動をされて、
私も、たいへんに勇気をもらった事例でした。
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5S、小集団改善活動の 活コンサルタント 松田英一のホームページへ
メールのやり取りだけでもカイゼンは進む